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シニア犬の食事で見直したい5つのこと──7歳からの栄養ケアガイド
食事・栄養2026年6月18日

シニア犬の食事で見直したい5つのこと──7歳からの栄養ケアガイド

この記事は一般的な情報提供です。気になる症状は、まずAIの問診でセルフチェックしたうえで、 動物病院にご相談ください。緊急時は夜間救急へ。

AIに症状を相談する

「最近、ごはんを食べるペースがゆっくりになった気がする」「以前より寝ている時間が増えた」──そんな変化に気づいたとき、愛犬の食事を一度見直してみるタイミングかもしれません。

見た目にはまだまだ元気そうでも、<cite index="23-1">わんちゃんは一般的に7歳頃から代謝や筋肉量が少しずつ変化し、内臓の働きもゆるやかになります。若い頃と同じ食事を続けていると、気づかないうちに身体に負担がかかってしまうこともあります。</cite>

この記事では、シニア期に入った愛犬の食事で「ここだけは押さえておきたい」5つのポイントを、具体的な工夫とともに紹介します。


1. 「シニア期」はいつから? 2段階で考える

<cite index="6-1">犬のシニア期は7歳頃から(大型犬は5歳頃から)といわれています。7歳といってもまだまだ若くみえ、老犬という実感は湧きにくいでしょう。しかし、見えない体の中では老化が始まっており、それまで以上に食事や栄養素の摂取にも配慮が必要になってきます。</cite>

さらに細かく見ると、<cite index="20-1">シニア期を、老化が始まる「7歳以降」を第一段階、さらに老化が進んだ「11歳以降」を第二段階と大きく2つの段階で考え、年齢に合わせたフードを与えると良いでしょう。第一段階のシニア期(7歳以降)には成犬時よりも運動量が減り、消費カロリーも減少するため、給与量等を調整して体型管理することをお勧めします。</cite>

「7歳になったから急にガラッと変える」のではなく、体の変化に気づきながら少しずつ調整していくイメージです。


2. タンパク質は「減らせばいい」わけではない

シニア犬の食事で、もっとも誤解されやすいのがタンパク質の扱いです。「年を取ったら腎臓への負担を減らすためにタンパク質を控えよう」と考える飼い主さんも多いのですが、健康なシニア犬であれば、むしろ積極的に良質なタンパク質を摂ることが大切とされています。

<cite index="24-2">健康なシニア犬は、成犬よりも多くのタンパク質を必要とします。加齢によりタンパク質の分解が増加し、合成が減少するためです。高品質な動物性タンパク質(鶏肉、魚肉、ラム肉など)を選ぶと、筋肉量減少(サルコペニア)の管理に役立ちます。</cite>

<cite index="10-1">タンパク質が不足すると、筋肉量の減少や被毛の艶の喪失、免疫力の低下などの問題が生じることがあります。</cite>これらはいずれも「老化のせい」で片づけられがちですが、食事の見直しで改善できる場合もあります。

ただし、すでに腎臓や肝臓に疾患がある場合は話が変わります。<cite index="5-1">肝疾患には良質なたんぱく質の摂取、腎疾患はたんぱく質とリンの制限、心疾患がある場合はナトリウムの制限など、病気によっては注意が必要な栄養素があります。</cite> 疾患がある子のタンパク質量は、必ず獣医師に相談しながら調整しましょう。自己判断で大幅に減らすのは禁物です。


3. カロリーと体重の管理──太りすぎも痩せすぎも要注意

シニア期は運動量が減る分、成犬時と同じカロリーを与え続けると体重が増えやすくなります。一方で、食欲が落ちて痩せていく子もいます。どちらも放置せず、定期的に体重を確認することが大切です。

<cite index="15-1">シニア犬の体重は、体調を判断するうえで重要な指標になります。急激な体重減少が見られた場合は、体内で何らかの異常が進んでいるサインであることも少なくありません。</cite>

肥満はシニア犬の関節や心臓に余分な負担をかけます。一方で過度な痩せは筋肉量の低下を招き、体力や免疫力の衰えに直結します。

体型チェックの目安として、「肋骨(あばら)に触れるか」を確認する方法があります。手で軽く触ったときに肋骨をすぐに感じられる程度が理想的とされています。脂肪が厚くて触れない場合は太りすぎ、骨がはっきり浮き出て見える場合は痩せすぎのサインかもしれません。気になる変化があれば、動物病院で相談することをおすすめします。


4. 消化力の低下に合わせた「与え方」の工夫

シニア期には消化器官の働きも少しずつ落ちてきます。フードの内容だけでなく、どう与えるかを工夫することで、食べやすさと消化への負担を変えることができます。

食事の回数を増やす

<cite index="3-1">シニアになると1回に食べられる量が少なくなりますので、1回に食べる量だけ食べさせて3回、4回と回数を増やしてあげるといいでしょう。ただし、ごはんを出したまま(いわゆる置き餌)は衛生面で良くありませんので、必ず一定時間置いて食べなければ片付け、改めて新鮮なごはんを出すようにしてください。</cite>

ドライフードはふやかしてみる

<cite index="2-1">シニアのパートナーは、噛む力・消化する力が弱くなっています。ドライフードはぬるま湯でふやかすと食べやすくなりますし、消化も良くなります。コトコト煮たレトルトフードや缶詰を利用してもいいでしょう。</cite>

ふやかす際の温度はぬるま湯(40℃前後)が目安です。熱湯をかけると栄養素が損なわれる可能性があるため、少し冷ましてから与えましょう。

食器の高さも見直してみる

首や関節に痛みが出てくるシニア期には、床に置いたままの食器では食べにくい子もいます。少し高さを付けた食器台を使うと、首への負担を軽減できる場合があります。


5. 水分補給を「意識的に」サポートする

<cite index="25-1">シニア犬は喉の渇きに鈍感になるとも言われています。</cite>そのため、自分からあまり水を飲まなくなっても、飼い主さんは気づきにくいことがあります。脱水は腎臓への負担を増やすため、水分を意識的に補う工夫が必要です。

<cite index="16-1">加齢により喉の渇きを感じにくくなったり、腎臓や口腔内のトラブルを抱えていたりするケースも少なくありません。そのため、水の温度や器の高さを工夫する、食事から水分を補うなど、日常的な対策が重要です。</cite>

今日からできる水分補給の工夫

  • ドライフードをぬるま湯でふやかして水分を食事から摂る
  • 水飲み場を複数か所に設置し、アクセスしやすくする
  • ウェットフードや缶詰を一部取り入れる
  • 犬用の無添加・無塩スープを少量トッピングする

<cite index="17-1">人間用のスープやゼリーは塩分や糖分が高すぎるため、必ず犬専用の製品を使うか、無添加・無塩で手作りすることが基本です。</cite>


病気がある子の食事は「療法食」という選択肢も

シニア期は腎臓病・心臓病・関節疾患などと向き合うことも増えてきます。<cite index="5-1">今は、多くのメーカーから、病気に合わせて栄養管理ができる療法食が出されています。老犬の食事に療法食を取り入れることで、症状を緩和したり、病気の進行を遅らせたりすることができるようになります。</cite>

療法食は獣医師の指示のもとで使用するものです。「シニア用フードに似ているから」と自己判断で選ぶのではなく、定期検診のときに「今の食事でいいか」を確認する習慣をつけておきましょう。


「食べてくれない」ときのサインの見極め

食欲の低下にはさまざまな理由があります。歯や歯茎の痛み、消化器のトラブル、あるいは疾患が隠れているケースもあります。

<cite index="15-1">食欲不振が24時間以上続く場合は注意が必要です。とくにシニア犬は体重が落ちやすく、食事量が少ない状態が続くと体力が低下しやすい特徴があります。</cite>

「昨日より食べない」くらいなら少し様子を見ることもできますが、1日以上まったく食べない・急激に痩せてきた・元気がなくぐったりしているといった場合は、早めに動物病院を受診してください。


シニア犬の食事管理は、「正解を一度決めて終わり」ではありません。体重・食欲・便の状態・毛並みなど日々の小さな変化を観察しながら、その子の今に合わせて少しずつ調整していくことが大切です。

迷ったときは、かかりつけの動物病院に相談するのが一番の近道です。定期検診の際に「今の食事内容でいいか」を聞いてみるだけでも、安心感がかなり変わります。気になる症状や体重の急な変化が見られた場合は、早めの受診をおすすめします。


参考にした情報

  • 獣医師監修の一般的なガイドライン(シニア犬・老犬の栄養管理・フード選びに関する一般的知見)
  • 動物病院が公開している食事管理・栄養ケアに関する情報
  • ペットフードメーカーおよびペット専門団体が公開しているシニア犬の栄養・ライフステージに関する情報
  • ※ 本記事は一般的な情報提供であり、診断・治療を目的としたものではありません。気になる症状がある場合は動物病院を受診してください。

参考にした情報

獣医師監修の一般的なガイドライン、動物病院・ペットフードメーカー・専門団体が公開するシニア犬の栄養・食事管理に関する情報を複数参照し、事実の土台としました。

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